今回は漫画家の三原順についてみていきましょう。
目次
三原順について
『別冊マーガレット』掲載の『ぼくらのお見合い』で漫画家デビュー し、『はみだしっ子』シリーズにおいては10代の少女を中心に熱狂的な支持を受けました。
当時はまだ広まっていなかったトロイの木馬などのクラッキング技術や、ポートフォリオなどの金融技術を物語の背景として入れており、徹底した調査を行ってストーリー展開を考えていました。
『ルーとソロモン』『ラストショー』『ロング アゴー』などの代表作も知られている三原順さん。
気になるその夫や子どもについて調べてみました。
三原順の結婚した夫は誰なの?
三原順さんの私生活に関してですが、まったくといっていいほど情報がありません。
結婚しているという情報もありますが、お相手の詳細が分からない状態でした。
三原順と夫との間に子供はいた?
三原順さんにお子さんがいたかどうかについては、旦那さん同様情報がありませんでした。
三原順の亡くなった理由は?
三原順さんは42歳の若さでこの世を去っています。
1995年3月20日の亡くなった日は、地下鉄サリン事件という未曾有の大事件の余波につつまれていたので、朝日新聞に死亡記事が載りませんでした。
そのため、三原順さんの訃報をずいぶん後になって知ったファンも少なくなかったといいます。
死因については諸説ありますが、自殺説もささやかれています。
97年に Quick Japan という雑誌に、紫崎美衣さんという 「はみだしっ子」ファンクラブの方が書いた、三原順さんの 自殺説を否定する小文があります。
ここの花束ページへの書き込みでは、 「白泉社に直接電話して何故亡くなったのか 聞いたんですが、服用していた薬の飲みあわせが悪くて 亡くなったって聞きましたが」 という話がありました。
しかし、白泉社に三原順さんと密に連絡を取るような関係の担当者はいないため、実際の正確な情報を持っていたかは不明です。
より信頼できる情報によりますと、この薬の飲み合せの話はおかしい と聞きました。
直接の原因は急性心不全で、「当時、三原順さんが服用していた薬は血圧を下げる薬だけです」 とのことでしたので。
三原順さんが絶対に自殺をする可能性のない人で あったかは自信がありませんが、作品を書きかけのまま自殺するということは有り得ないのではないかという想像から、自殺ではないと思っています。
自殺の可能性は低そうですが、ほかに考えられる可能性としては何が挙げられるのでしょうか?
三原順は癌の病気だったの?
三原順さんは「病死」と発表されており、一部の情報によると肝臓ガンだった可能性があります。
2015年(平成27年)2月6日から、米沢嘉博記念図書館において、没後20年を機に「三原順 復活祭」開催。
42歳で病没した直後はそれほど大きく取り上げられたわけではなく、出版界から忘れ去られるかにみえた。
しかしマンガ情報誌で何度も追悼特集が組まれ、ネット上で、同人誌で、ファンたちは熱く語り続けた。
それは三原作品の復刻を求める活動に結びつき、文庫本や復刊本、豪華本の出版など、多くの成果を生みだしてゆく。
三原順の思索の深さ、児童の虐待・原発問題など、今考えるべき様々な問題への尖鋭的な取り組み。
没後20年20冊目の文庫が刊行されるこの期に、今こそ触れてほしいその作品像に迫る。
この「三原順 復活祭」は、当初5月31日までの予定でしたが、同館始まって以来の入場者数を記録するなど予想以上の好評を得たことから、期間は6月14日まで延長されるようになりました。
突然の死にショックを受けたファンは多かったと思います。
三原順の「はみだしっ子」は未完成の名作?
三原順さんの代表作である「はみだしっ子」シリーズ。
「はみだしっ子2」は、ビリーの森ジョディの樹の完結後にスタートする予定だったので、まだ完結していないままの死となってしまいました。
やはり、三原順さんの中でもあの4人は確実に生き続けていたんですよね。
それがわかっただけでも、今は感謝するしかないのかも知れません。
1998年10月7日補足) 「はみだしっ子」本編連載時の三原順さんの知人の中には 「はみだしっ子2」は有り得ないだろうと語る方もおられるようです。
もちろん、連載時からは何年も経っており、 三原順さんの中で何らかの変化があっても不思議はなく、当時は描くつもりがなかったものの、発表の機会を与えられて 描く気になったということなのかも知れません。
ただ、三原順さんは当分「ビリー」のシリーズを描くご予定でしたようですし、その後本当に「はみだしっ子2」をお描きになったかは、 「ビリー」すら未完のまま終わってしまった 今となってはわからないことなのかも知れません。
続編があったかどうかは賛否両論ありますが、亡くなって20年以上がたった今も、読者の心の中にある作品ということには変わりありませんね。