吉永小百合さんとの共演で女優としてデビュー。
その後勝新太郎さんに才能を見込まれ、「山本富士子の再来」として紹介されたこともある女優、大楠道代さん。
大楠道代さんの結婚事情、旦那事情はどのようなものなのでしょうか?
調べていこうと思います。
大楠道代と旦那は1976年に結婚
出典:https://gensun.org
大楠道代さんは1946年、中国の天津生まれ。
旧姓は安田さんです。
叔父さんが広告代理店に勤めていた関係でモデルをやっていたそうで、その時に監督の目に留まり、1964年、吉永小百合さんが主演の日活の映画に出演し、女優としてデビューします。
そのまま日活の女優として活動するのかと思いきや、当時の大スター、石原裕次郎さんに会うことができて満足してしまい、女優になる気は無くなっていたそうです。
ですが、大楠道代さんは、1965年頃に若山富三郎さんや勝慎太郎さんの誘いを受けて、大映と契約しました。
この時も断るつもりだったのですが、勝慎太郎さんが撮影所の衣装合わせに誘った時、豪勢な衣装を見せられて、つい「やります」と言ってしまったといわれています。
こうして年間10本もの映画に出演する人気女優が誕生しました。
特に、若山富三郎さんとはプライベートでも非常にかわいがられ、元タカラジェンヌの藤原礼子さんと結婚し、子供までもうけた若山富三郎さんが、離婚までして、大楠道代さんと数年間同棲をしていたといわれています。
1971年に所属していた大映を退社しフリーになった大楠道代さんは、1976年に結婚をし、女優業を一時休止することになるのです。
大楠道代の旦那はどんな人?
有名女優を射止めた男性はどのような方かというと、1970年に創設されたアパレルメーカー「ビギ」の創設者のひとりである大楠祐二さんです。
アパレルメーカーといっても、大楠祐二さんはデザイナーとしてではなく、マーケッターなどビジネス面での能力が非常に高かったといわれています。
大学の芸術学部にいる頃から、アルバイトに精を出す一方で、篠山紀信さんら同級生に写真撮影の仕事を探し出しては紹介料をもらっていたといいますから、かなり商魂たくましかったのでしょう。
売り場からの声を大事にし、商品開発などに生かしていったことからビギは業績を上げていき、ニットを中心にしたものや、メンズなど業態の違うブランドをいくつも経営していくようになります。
出典:https://www.parco-digital.co.jp
スペインのブランド「ZARA」が日本に進出する際に、合弁会社を設立し、支援をしたこともあります。
会社自体を大きくするのではなく、いくつもの小さな会社をいくつも経営し、トータルでしっかりと利益を確保する。
「ビジネスではホームランではなくヒットをコツコツと上げることが大切」だという考えなのだそうです。
ビギがグループ内でアパレルだけではなく、飲食業や旅行代理店、印刷会社や養蚕業までも行っていたのには、大楠祐二さんの経営哲学が反映された結果なのでしょう。
1980年代にビギグループは全盛期を迎え、役員に名を連ねていた大楠道代さんは芸能人部門の長者番付にランクインしていたそうです。
大楠道代と旦那の馴れ初め
人気女優と辣腕の実業家の結婚というのは、現在でも見られる組み合わせですが、当時大楠道代さんと大楠祐二さんはどのようにして知り合ったのでしょうか?
残念ながら、ふたりの馴れ初めについては、きちんとした情報がなく、よくわかりませんでした。
ただ、元々モデル出身で、本格的に女優として活動するときも衣装に惹かれたからという大楠道代さんですから、ファッション業界に興味がないことはなかったでしょう。
出典:https://instagrammernews.com
何かのきっかけで知り合い、自分の好きな業界の経営者であることから関心を持ち、そこから愛を育んでいったことを何となく想像しちゃいますよね。
プロポーズはどちらからで、どんなおしゃれな形でされたのか?
詳細がわからないからこそ、想像が膨らんでいきます。
大楠道代と旦那に子供は?
この投稿をInstagramで見る
当時の女優は世間に夢と希望を与える憧れの存在だったからか、プライベートな部分をあまり見せなかったといいます。
大楠道代さんもそれに違わず、プライベートについてはあまり知られていません。
大楠祐二さんとの間にお子さんがいたのかどうかも、きちんと紹介されておらず、よくわかりませんでした。
現在のようにSNSのような自己発信のツールもなかったので仕方がないところですが、美人女優である大楠道代さんに子供がもしいるとしたら、どのような人なのでしょう?
非常に気になります。
大楠道代と旦那の現在
この投稿をInstagramで見る
1960年代から70年代にかけて活躍した大楠道代さんは、1980年に鈴木清順監督の「ツィゴイネルワイゼン」をはじめ、数々の作品でいくつもの映画賞で受賞してきました。
最近では2010年の太宰治生誕100周年を記念した作品「人間失格」に出演していたり、阪本順治監督の作品に出演していたりと、演技派女優として現在も活躍しています。
旦那さんの大楠祐二さんは2018年に自身の会社であるビギホールディングスを三井物産に譲渡、名誉会長になりました。
元々ビギは三井物産と数十年にわたって取引があり、商社レベルの莫大な資材の調達、製造ラインなどが活用ができる点にメリットがあり、三井物産も、手薄だったファッション小売りへの販路を確保できたことで、お互いにとっていい結果をもたらすといわれています。
大楠道代さんも旦那さんの大楠祐二さんもこれからますます活躍しそうな感じです。